東京「代官山」。

もともと閑静な住宅地であったこの地に、建築家槙文彦氏による「代官山ヒルサイドテラス」(第一期1970年代初頭)が誕生し、以来ゆっくりとしたペースで少しずつステキなレストランやショップが集まるようになりました。

2000年に同潤会代官山アパートの再開発事業が新しい複合都市施設「代官山アドレス」として完成したのをきっかけに、代官山は多くの来訪者を集める商業地として、一層の賑わいを見せるようになりました。

常に新しい都市的な魅力と情報にあふれる代官山は、憧れの眼差しを向けられる街として、さまざまなメディアにとりあげられ続けています。

このユニークな個性を待つ代官山で、2年前より「住」「商」「業」が連携して地域の魅力を再発見し、交流と活性化をめざす地域創生イベント「代官山春花祭」が開催され、代官山アドレスのプラザやラ・フェンテ代官山、代官山プラース(現・代官山ラヴェリア)の中庭広場、代官山ヒルサイドテラスなど、エリアを代表する施設のオープン・スペースやホールを利用したTシャツアートの展示、写真展、音楽会、シンポジウムなどが次々に繰り広げられております。2009年が3回目というたいへん若いイベントですが、早くもゴールデン・ウィーク期間中の華やかな催事として定着しつつあります。

昨年から、そうした積み重ねを元に5月のゴールデン・ウィークのGWをグリーンウィークと呼び代え『GreenWeek 代官山 春花祭』と、イベントのコンセプトをいっそう明確にいたしました。ここでの“グリーン”は「エコ」「ロハス」「健康」「安全・安心」などのイメージカラーであると同時に、5月という“季節感”も表現しています。そしてとくに2009年の「Green」は、子どもや若者の明るくみずみずしい未来のイメージとしても展開してきたいと思います。まちの歴史の積み重ねを大事にし、未来を見据えて活躍する想像力と発信力のあるショップや人びとの交流こそが、「代官山」の魅力の源泉であり、私たちはイベントを通してそれを表現することを目ざします。

商業環境の厳しい時期にある今は、イベントにも理念や社会性がいっそう求められます。本企画の主旨にご理解、ご賛同を頂き、ぜひ御社の支援を賜れば幸いに存じます。皆様のご協賛をお待ちしています。
                         GreenWeek 代官山 春花祭 実行委員会 野呂芳明